エッセイ添削にChatGPTを使う時の注意点|頼りすぎは危険?正しい使い方とは


はじめに

志望理由書や英語エッセイ、小論文などを作成するとき、ChatGPTを使って「添削してもらう」という人が増えています。
便利でスピーディーな反応が得られる一方で、「全部書いてもらった」「内容が自分らしくなくなった」というケースも少なくありません。

本記事では、エッセイ添削にChatGPTを使う際に気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。
「うまく使えば強力な味方、間違えると弱点になる」――そんなChatGPTとの正しい付き合い方を3つの注意点に絞って紹介します。


1. ChatGPTに“すべて任せる”のはNG

ChatGPTは非常に便利なツールですが、「自分の代わりに書いてもらう」ような使い方をしてしまうと、本来のエッセイの意味や価値を失ってしまうことがあります。


あなたの“声”が消えてしまう

エッセイは、単なる英語力のアピールではなく、「あなたが何を考え、どう感じ、どう行動したか」を伝えるための文章です。
ChatGPTが自動的に出力した文は、文法的には正しくても、あなたらしさ=オリジナリティが乏しくなりがちです。

例)
あなたの体験を「感動した」と伝えたかったのに、
ChatGPTが “This was a truly transformative experience.” と言い換えたことで、他人事のような印象になることも。


丸投げ=不正行為になる可能性も

大学によっては、「AIによる自動生成文の提出を禁止」と明記しているところもあります。
とくに海外大学や英語エッセイの場合、「自分のオリジナルの言葉で書いたこと」が前提になっているため、完全な生成文をそのまま提出するのはリスクが高いです。


正しい姿勢は「自分で書く → 部分的に修正してもらう」

ChatGPTは、あなたが書いた内容をより自然に、より分かりやすく整えてくれるツールです。
でも「内容の中心」はあくまで自分自身で考えなければなりません。

✅ 自分の経験・考えは自分の言葉で書く
✅ 表現の不自然な部分をChatGPTで整える
✅ 提案された表現を「なぜ変わったのか」を考えて取り入れる

このように使えば、自分の言葉を守りつつ、英語としての完成度を上げることができます。


2. 指示の出し方で添削の質が変わる

ChatGPTは、あなたがどんな指示を出すかによって、返してくる回答の内容が大きく変わります。
つまり、「どんなふうに添削してほしいか」を明確に伝えないと、表面的な修正だけで終わってしまうことがあります。


あいまいな依頼は効果が薄い

例えば、次のようなざっくりした依頼だと…

“Please correct my English essay.”

この場合、ChatGPTは「文法的な誤り」だけを直し、文章の流れや説得力、語調などにはあまり手を加えません。
その結果、「確かに直ってはいるけど、印象はあまり変わらない」ということになりがちです。


🔶 より効果的な依頼のコツはこれ

添削の質を高めたいなら、次のような情報を追加すると効果的です:

  • 目的を明示する
     例:「大学入試の志望理由書です」「海外大のエッセイです」

  • 添削の方針を伝える
     例:「内容はあまり変えず、表現を自然にしてください」
       「説得力を強めてください」
       「高校生らしい言葉にしてください」

  • 段落ごとにアドバイスがほしい場合は、それも指定する
     例:「各段落ごとに短いフィードバックもください」


🔶 プロンプト例

This is a university admission essay I wrote. Please check the grammar and improve the expressions to sound more natural and persuasive. Keep my original meaning as much as possible. Also, give me short comments for each paragraph.

【Essay】
(ここに自分の文章を貼り付け)

指示が具体的=フィードバックが具体的

ChatGPTは「言われた通りに動くツール」です。指示がぼんやりしていると、返ってくる文章もなんとなくになる。
「どこを、どうしてほしいか」を丁寧に伝えることが、良い添削を受ける最大のコツです。


3. 修正案は「参考」にして、最終判断は自分で

ChatGPTが提案する修正文は、たしかに自然で読みやすく、説得力のある表現になっていることが多いです。
しかし、それをそのまま鵜呑みにして使うのは避けるべきです。なぜなら、あなたが本当に伝えたいことと微妙にズレることがあるからです。


文法的には正しくても、“気持ち”が伝わらないことがある

たとえば、「悔しかった」と伝えたい場面で、ChatGPTが “It was a challenging moment.” と表現してくる場合があります。
確かに洗練されていますが、「悔しさ」や「怒り」など、自分の感情のリアルさが消えてしまうこともあるのです。

エッセイにおいて重要なのは、「読みやすさ」や「文法の正しさ」だけではなく、あなた自身の声・感情・個性です。


ChatGPTは“アドバイザー”、仕上げるのはあなた自身

ChatGPTの役割は、あくまで**「言い回しのヒント」や「修正の参考」**です。
最終的な文章は、次のような手順で自分の手で整えていくのが理想です:

  1. ChatGPTの提案を読み比べる(自分の元の文とどこが違うか)

  2. 納得できる表現だけ取り入れる(違和感のある表現は削除・変更)

  3. 最終的に「これは自分の言葉だ」と思える形に整える


添削された文は、“使うため”ではなく“学ぶため”に

ChatGPTの修正案は、自分の文章をよりよくするための素材です。
修正文をただコピペして終わりにするのではなく、「なぜその表現が選ばれたのか?」「自分の表現とどう違うのか?」を考えることで、英語力そのものも伸びていきます。


まとめ|“使い方次第”でChatGPTは最高の相棒になる

ChatGPTは、英語エッセイや志望理由書の作成においてとても強力なツールです。
しかし、「すべて任せてしまう」「よくわからないまま使う」といった使い方をすると、かえって自分の魅力が伝わらない文章になる危険もあります。


✅ ChatGPTを使うときの3つの注意点

  1. 丸投げしない
     → 自分の言葉で書くことが基本。AIは“整える役割”。

  2. 指示は具体的に
     → 「何をどう添削してほしいか」を明確に伝えることで精度アップ。

  3. 修正文はあくまで参考に
     → 自分の意図や感情が伝わるように、最終判断は必ず自分で行う。


自分の考えや経験を英語で「伝わる形」にするには、自分の頭で考えること+適切なサポートが必要です。
ChatGPTはそのサポート役として非常に有効ですが、正しい使い方を意識することが成功のカギになります。


▶ ZEN Englishでは、エッセイ添削+ChatGPT活用の個別指導も対応

ZEN Englishでは、総合型選抜や海外大出願に向けたエッセイ添削・英語面接指導・ChatGPT活用サポートを提供しています。

  • 志望理由書の構成と英語表現のブラッシュアップ

  • ChatGPTの効果的な使い方(プロンプト作成・改善の相談)

  • 自分の言葉を活かしつつ、読みやすい文章への仕上げ方

あなたの「言いたいこと」が「伝わる英語」になるよう、短期集中でサポートいたします。

👉 詳しくはこちら|ZEN English 出願サポートページを見る


類似投稿