ChatGPTで練習する!ビジネス英語「交渉・営業」初級編|台本付きロールプレイで安心トライ


ビジネス英語の中でも「交渉」や「営業」は特にハードルが高いと感じる人が多い分野です。価格交渉、条件提示、合意形成…いずれも相手とのやりとりが複雑になりがちで、「言葉に詰まってしまった」「YESかNOしか言えなかった」といった苦い経験を持つ方も少なくないはずです。

しかし、交渉や営業には「よくある型」や「定番フレーズ」が存在します。それらを繰り返し練習することで、初級者でも安心してやりとりを進められるようになります。

そこでおすすめしたいのが、ChatGPTを活用した「ロールプレイ練習」です。AIが営業相手や顧客役を務めてくれるので、現実に近い会話の中で、「伝える」「聞き取る」「応じる」の力を自然と身につけることができます。

本記事では、交渉・営業の場面でよく使われる表現や流れを、台本付きのロールプレイ形式で練習できる方法をご紹介します。英語が苦手な方でも、テンプレートに沿ってセリフを読むだけで安心。慣れてきたらChatGPTに応用を加えてもらうことで、より実践的なスキルアップが可能になります。


■ 交渉・営業で使える基本フレーズ集とその使い方

英語での交渉や営業は、「強く主張する」よりも、「丁寧に提案する」「相手に配慮を見せる」ことが重視されます。そのため、使うフレーズにも微妙なトーンの違いや柔らかさが求められます。

この章では、ビジネス現場でよく使われる基本フレーズを 5つの場面別 に紹介し、どんな場面で・どんな意図で使うのか をわかりやすく解説します。さらに、後半では ChatGPTを使った練習方法 もご案内します。


🔸 使用のコツ

  • 自分の状況に置き換えて、そのまま使える例文にアレンジしてみましょう。

  • ChatGPTにロールプレイを依頼すれば、対話の流れの中で自然に練習できます。

  • 無理に暗記せず、何度もやり取りする中で「使える表現」にしていきましょう。


場面 英語フレーズ 日本語訳
条件の提示 We can offer a 10% discount if you order 100 units. 100個ご注文いただければ10%の割引を提供できます。
柔らかい提案 Would you consider a longer contract term? 契約期間を延ばすことをご検討いただけますか?
反対意見を述べる I’m afraid the price is a bit too high for us. 申し訳ありませんが、その価格は少し高すぎます。
譲歩する We might be able to adjust the schedule slightly. スケジュールを少し調整することは可能かもしれません。
合意する That sounds fair. Let’s move forward with that. それは妥当ですね。その方向で進めましょう。

■ ChatGPTでロールプレイ練習:交渉シナリオ(営業編)

英語での営業や交渉では、相手の意見を尊重しながら自社の提案を伝えるスキルが求められます。しかし、いきなり本番でうまく対応するのは難しいもの。だからこそ、ChatGPTを使って「交渉の流れ」をロールプレイする練習がとても効果的です。

実際のやり取りを想定しながら練習することで、フレーズの使い方・タイミング・言い換え表現などが自然に身につきます。ここでは、初級者向けに シンプルな営業交渉シナリオ を紹介します。


🎭 ロールプレイ例:営業交渉のシナリオ(初級)

  • Sales (You): Hello, thank you for your time today. I’d like to introduce our software solution.

  • Client (GPT): Thank you. I’m interested, but cost is a concern. What are your rates?

  • Sales (You): We can offer a 10% discount if you order 100 licenses.

  • Client (GPT): That’s helpful, but our budget is limited. Could you lower the price further?

  • Sales (You): I’m afraid that might be difficult, but we can include free support for 6 months.

  • Client (GPT): That sounds reasonable. Let’s proceed with that plan.

このように、ChatGPTに 「クライアント役」をお願いすることで、実際のやりとりを疑似体験できます。初めての方でも、あらかじめフレーズを準備しておけば安心して取り組めます。


💬 実践プロンプト例

以下のようなプロンプトを使って、交渉ロールプレイを始めましょう。

Please act as a client in a business negotiation. I’ll try to sell you a software product, and you can raise cost-related concerns.
I want to practice a sales conversation where the client asks for a discount. Please simulate that role.
Can you play the role of a cautious buyer in a business deal? I will try to convince you with offers.

セリフ 日本語訳 解説・ポイント
Sales (You): Hello, thank you for your time today. I’d like to introduce our software solution. 本日はお時間ありがとうございます。弊社のソフトウェアをご紹介させていただきます。 丁寧な導入のフレーズ。thank you for your time は商談の定番。
Client (GPT): Thank you. I’m interested, but cost is a concern. What are your rates? ありがとうございます。興味はありますが、コストが気になります。料金はどのくらいですか? cost is a concern は「費用面が心配」という表現。交渉スタートのきっかけに。
Sales (You): We can offer a 10% discount if you order 100 licenses. 100ライセンス以上のご注文で10%の割引が可能です。 offer a discount と条件の提示をセットで使うのが基本。
Client (GPT): That’s helpful, but our budget is limited. Could you lower the price further? 助かりますが、予算が限られていまして。もう少し安くなりませんか? budget is limited は丁寧な断りの表現。価格交渉の代表的フレーズ。
Sales (You): I’m afraid that might be difficult, but we can include free support for 6 months. それは難しいかもしれませんが、6ヶ月間の無料サポートをお付けできます。 I'm afraid that might be difficult は丁寧に断る言い回し。代替案の提案も重要。
Client (GPT): That sounds reasonable. Let’s proceed with that plan. それは納得できます。その条件で進めましょう。 That sounds reasonable は相手の提案を受け入れる表現。話の終わりに使える。

🧠 練習のヒント

  • 自分で新たなセリフを追加してみましょう。

  • GPTに「もっとカジュアルに」「よりフォーマルに」と調整を依頼することもできます。

  • 会話の中でフレーズの言い換えや、タイミングごとの表現を聞くことで理解が深まります。


■ まとめ:台本ロールプレイで交渉力を磨こう

交渉や営業の場面では、英語力そのもの以上に「どんな切り口で話し始めるか」「相手の反応にどう返すか」といった**“展開力”**が問われます。

特に初級者のうちは、あらかじめ想定された台本をもとに、「話す型」を身につけることが効果的です。

今回のような1対1のロールプレイは、ChatGPTとの学習に非常に向いています。こちらが「営業担当」として発話し、ChatGPTに「クライアント役」を任せることで、リアルな疑似会話が手軽に実現できます。

しかも、やりとりのあとには「この表現は自然か?」「もっと丁寧な言い方に変えて」といった即時のフィードバックも依頼可能。まさにビジネス英語の“練習台”として最適です。


■ ZEN Englishで実践へ:AIと人の両方から学ぶ交渉英語

ZEN Englishでは、こうしたChatGPTによるロールプレイ練習を事前学習として取り入れつつ、現地授業ではフィリピン人講師との実践ロールプレイに進みます。

例えば、以下のようなサイクルで学びます:

  1. 事前学習(ChatGPT)
     テンプレ+台本練習 → 応用プロンプトで実践練習 → 自己添削依頼

  2. 現地授業(マンツーマン)
     実際に講師と交渉ロールプレイ → 修正・フィードバック → 次回に活かす

このように、AI × 人間指導のハイブリッド学習によって、英語での「交渉・営業シーン」にも自信を持てるようになります。

「実際に英語でやりとりできた!」という自信は、単語帳では得られない貴重な財産になります。


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