フィリピン留学体験談【USPF大学(南フィリピン大学)合格!Hisaoさん】

ZEN EnglishからUniversity of Southern Philippines Foundation (以下USPF大学)へ進学!USPFへ正規留学した学生さんは今年はHisaoさんのみ。入学試験等も無く、比較的入りやすい大学です。今回はZEN English最年長のHisaoさんにお話を聞いてみました。

ZEN English最年長63歳、Hisaoさんがセブ島現地の大学へ進学!

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簡単な自己紹介をお願いします。

静岡県出身で、現在63歳です。警察官だった父から、高校生の頃に防衛大学を勧められ、防衛大学に進学しました。元々科学者に憧れていたので、大学でも物理学と英語を専攻していました。4年間英語を学んだのにも関わらず、今はもうほとんど忘れているんですけどね(笑)

その後自衛隊に35年間勤めていました。仕事内容は武器の研究開発と部隊を半々でやっていました。仕事柄、アメリカに出張することも多くて、英語を使う機会は多かったのですがあまり自信は無かったです。専門用語は分かるんですけどね。

35年間の自衛隊の勤務を終えたあと、自衛隊関係の親睦組織に7年間勤めていました。

通う大学と学部について教えてください。

(前回の記事USPF大学概要より:ラホグというITパーク付近のアップタウンエリアに位置していて、立地の良さは全大学の中で一番です。学部数はそこまで多くはないですが、USPでは看護学や教育学が有名。またロースクールを始めとする大学院は週末のみのコースを提供しているので、働きながら学んでいる人に人気が高いです。現在国際化が進んでいて、今年から法政大学との提携を始めています。)

通う学部は、Bachelor of Arts major in Political Scienceというところで、日本でいうと政治科です。

国際政治について学ぶ為、海外の大学進学を決意

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何故この学部を選ばれたのですか?

自衛隊に勤めながらも、日本の憲法や法律、他国との政治事情等に疑問に感じていました。日本は世界で、これから何をしなければならないのか、日中戦争や第二次世界大戦について等。勤務先の先輩がハーバード大学でその分野の研究をしていて、日本で研究発表を聞いたりするのですが、海外で外国人と共に研究し議論している方の意見や研究って、やっぱり日本人同士で国際政治ついて議論を交わしている方の意見より、すごくダイレクトで憧れを抱いたんです。私も政治について自分の意見を外国人にはっきりと表明できるようになりたいなって。

USPF大学を選んだのは、立地の良さですね。有名なサンカルロス大学やサンホセ大学も視野に入れていたのですが、どちらもメインキャンパスはダウンタウンのコロンストリートに位置していて、治安の面が不安だったんです。それに比べてUSPF大学は徒歩圏内にZEN Englishもありますし、IT parkやJYモール等、比較的慣れている土地だったので、いいかなって。

ではフィリピンの大学を目指したキッカケを教えて下さい

最初に海外の大学に進学すると決めたときは、アメリカやイギリスの大学院を目指していました。ただ、日本で通っていた大学の学部は理系だったので、大学院進学に必要な単位が違い、大学院は諦めました。4年制大学に進学するとしても、英語圏はやはり学費が高くて。。

色々と調べていくうちに、フィリピンの大学は英語圏や日本の大学と比べて学費が格段に安く、教育の質が高い事を知りました。ZEN Englishが唯一大学正規進学コースを行っていたので、まずはお試しとして去年3週間留学しました。日本人カウンセラーの方に相談すると、大学進学コースはトータルで12週間、ZEN Englishで留学しないとサポートを受けることができないと知り、留学後一時帰国をして今年の4月からZEN Englishに戻ってきました。

フィリピンは英語圏ではないとしても、他国に比べると比較的どこでも英語が通じる国なので、フィリピンの大学が一番自分のニーズに合っているなって感じたんです。

USPF大学の入学試験は簡単な面接だけ!?

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USPFの入学試験や面接はどうでしたか?

USPFは、サンカルロス大学やサンホセ大学のように入学試験が無いんですよね。なので、書類を提出したらすぐに学部長さんとの面接が始まって、戸惑いました(笑)

面接内容は、思ったより簡単な日常会話で、自己紹介や勉強をする理由等を20分くらい。ゆっくり話してくれるので英語に自信が無い私でも聴き取れました。質問が上手く聞き取れないときはとりあえずYesって答えてました。(笑)

フィリピンの大学って日本の高校生みたいに制服を着ないといけないって聞いたんですけど、そこに抵抗は無かったですか?

学部長さんとの面接の際にその話になって、まあ外国人で年齢もあるので制服は免除になったんです。けど、最近また大学に行って話したときに、結局着用することになっちゃいました(笑)まあ、いいんですけどね。多分しつこく交渉したら、そのまま免除になると思います。

あとは、今年からどの大学でもミリタリートレーニングの授業でも必須になったらしいんですけど、USPF大学では外国人は免除になったみたいで、よかったです。フィリピン語(タガログ)の授業は免除にはならなかったのですが、学部長さんとまた相談してみようかと思っています。

必要書類は専門の司法書士さんにお願いしてました

大学進学するプロセスの中で、一番大変だったところはなんでしょうか?

大学書類関係は専門の司法書士さんに全てお願いしていたので、特に大変な事は無かったです。無犯罪証明書が必要になったときは、本人が直接取りに行かないといけなかったのですが、それだけです。

現地での大学見学、学部見学、手続き等もZEN Englishの日本人スタッフ、フィリピン人スタッフの皆さんが手厚くサポートをして頂いたので、スムーズに行うことができました。

また、日本人カウンセラーさんに住居の相談をしたところ、近くのコンドミニアムを教えてくれたり、ZEN Englishの日本人スタッフに引っ越しエージェントとの仲介や契約まで手伝ってもらったので、本当に困ったことはなかったです。

コンドミニアム、良い物件が見つかってよかったですね。海外での一人暮らし、不安はありませんか?

ほんとですよ。IT park内の、1ヵ月2万ペソ(約4万円)ワンルームの物件なんですけど、立地等を考えると格安ですよね。大学、色々なレストラン、JYモール、ZEN Englishまで全て徒歩圏内にあるので、最高です。

ただ今まで、仕事の関係で海外で提供された住居に住んだ経験はありますが、今回は少し不安もあります。日本で10年間単身赴任だったので一人暮らしには慣れているのですが、やっぱり外国ですし、治安の面と食事の面が不安ですね。

ZEN Englishの寮の食事は野菜もたくさん食べれるので問題無かったのですが、今後自炊や外食となると栄養をキチンと摂取できるのか。。

近くの新鮮な野菜や魚を売っているローカルのマーケットを紹介してもらって、今後自炊を頑張っていきたいと思います。

もっと時間をかけて英語を勉強しておけばよかった

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ZEN Englishではどんなことを勉強しましたか?

最近の3週間の留学では、日本人カウンセラーさんにまずはTOEICを勉強して基礎を習得しようって言われて、必死に勉強していました。

けど、結局TOEICばかりに時間を取られてしまい、大学進学の準備学習としては勉強に偏りがでるのではないかと思って、今では会話のほうに力を注いでいます。

会話といっても、政治事情についてディベートをしたりしています。フィリピン人講師はあまり国際政治について詳しくないので、色々と知識を共有したりして、楽しいですよ。

自習では引き続き基礎文法や単語を勉強しています。最初の頃に比べると自分の意見を英語で表現しやすくなったかなと感じています。

もっとやっておけばよかった事とかはありますか?

やっぱり英語学習ですよね。一年くらいかけて、TOEICやIELTS等資格を取得しておけばよかったなと思います。USPF大学に進学するために資格等は直接関わりが無いとしても、資格を取得しておくと英語に対して自信がつくので、大事だなと思いました。

外国人との国際政治についての意見交換が一番の楽しみ

大学生活での楽しみなところ、不安なところを教えて下さい。

不安な面はやっぱり言葉の壁です。講義の内容について元々の知識があるのでアドバンテージになるかと思いますが、そもそも専門用語になりますし、USPF大学は他の大学に比べても特に日本人生徒が少ない為、英語だけじゃなくて地元の言語も含めコミュニケーションがちゃんと取れるのか不安です。

けど、楽しみな面も勉強内容です。教授や他の学生と、国際政治についての意見交換が楽しみですね。若い外国人の学生さんが、現在の国際政治についてどう感じているのか興味があります。

卒業後の豊富、目標とかはありますか?

現時点では卒業後、アメリカの本部に行きたいです。フィリピンでの四年間は専門分野の基礎を学ぶことに集中するつもりなのですが、アメリカでは更に国連について学びたいと思っています。

最後にこれからフィリピンの大学を目指す人たちへ、一言アドバイスをお願いします!

何をしたいのか、何のためにするのか、明確な目標と理由をしっかりと持つ事が大切だと思います。あとは、とにかく英語の準備。自分自信、英語の面で準備不足ですごく不安なので、自信を付ける為に試験対策をしっかりとやることをお勧めします。

インタビューを終えて、著者の感想

Hisaoさんの進学サポートのお手伝いをさせて頂いた、アシスタントマネージャーの比嘉です。初めてHisaoさんに学校でお会いしたときは、そのご年齢と熱意に感動しました。英語力は本人の仰る通りビギナーの方ですが、普段の日本人同士の会話の中でも積極的に英語で話したり、英語に対する意欲は人一倍感じていました。

挑戦することに年齢は関係ない。と再確認しました。本当に目標をしっかりと持ち、熱意があれば言葉の壁も年齢も障害にならないのだと。

また、書類関係も司法書士に任せていたので、他の大学進学を目指す学生さんと比べると比較的勉強に集中することができたのではないかと思います。実際、今年の受験者5人の中で一番最初に大学進学が決定した方がHisaoさんでした。その分、住居探しや入学準備に時間をかけることができたので、専門的な知識が必要になる書類関係はHisaoさんのように司法書士にお任せすることをお勧めします。

これからが大変になると思いますが、Hisaoさんならどんな困難も越えていけると思います。心から応援しています。

もう一度、Hisaoさんが進学するUSPF大学の概要はこちら。

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