こんにちは。アメリカ在住の翻訳家Amyです。
今回は、わたしが本気の語学留学を経て気づいた「ツ」についてお話ししたいと思います。
幼い頃から、わたしの周りにはなぜか、外国人やハーフ、バイリンガルがたくさんいました。
そんなわたしが幼心に思っていたのが「なぜわたしは日本語しか話せないんだろう」。
でも、家族や友達と離れて留学なんて考えられなかったので、なんとなーく高校では普通科を卒業し、担任に勧められるがまま大学は国文科を選択し、数年経って行き着いた先はIT企業。
残業残業で遊ぶ時間もなく、英語とは無縁な生活を送っていた・・・そんな28歳のある日。
思い立っちゃったんです。「そうだ、アメリカに行こう」
そこから先は早かった。
次の週には退職届を出し、近所で語学留学準備用に受けられる英会話レッスンを探し、ありとあらゆる留学情報誌を取り寄せ。決意してから半年後にはアメリカへ飛んでいました。
ちょっと話がそれてしまいましたが、何が言いたいかといいますと。
20代後半からの留学って、やっぱりとっても大変なんです。
やっぱり、10代や20代前半のころと比べると頭が凝り固まっているんですよね・・・。留学したての頃、それはもう大変でした。
そんな時に気になったのが、アメリカでお友達になった友人のfacebookアカウント。彼女の名前はJeniffer McCully(仮)だったのですが、名前の隣に「ツ」の文字があったんです。
Jeniffer McCullyツ
気になってジェニファーに聞いてみると、「絵文字みたいで可愛いからつけたのよ」とのこと。
そのときは、彼女が何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。
それから数年後。
やっぱり若い子たちとは英語の吸収力が違うということを思い知ったわたしは、本当のほんっとうに日本語を一切見ない生活を続けていました。
日本のニュースも英語で読む。娯楽はアメリカのテレビ番組や小説。一緒に遊びに出かけるのは外国人。
そんなとき。なんとなく、本当になんとなく例の「ツ」の友人ジェニファーに連絡をしてみようと彼女のfacebookを開いて気づいたんです。
「ジェニファーの名前、笑ってる!」
ツの上の点々が目、下の「はらい」の部分が口。ああ!と思うとともに、なんだか感動しました。例えば、韓国語を話さない人にとってはハングル文字が丸や四角のただの記号に見えるように、日本人でも、日本語から離れて暮らしていると日本語が記号のように見えるんだなぁと・・・。
みなさんも、本気で語学留学を決意したら「ツ」のことを覚えておいてください。日本語から離れて生活したあとの日本語との再会は、感極まるものがありますよ・・・。
実際、ちょっと泣きそうになりました。
そしてなにより!経験上言い切ります。
「ツ」が顔に見えるほど頑張って勉強すれば、20代後半から、いやいや30代以降スタートでも、バイリンガルになれますよ!
20代後半で一念発起。英語力ゼロからの語学留学を経て、現在は日英翻訳家としてスーパーインターナショナルな環境でお仕事をしています。4ヶ国語を操るアメリカ人夫とともに、いつか ”ローカリゼーション界の重鎮” とか呼ばれたい。ペンネームの Amy はスタバネームです。